So long

□第8話
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「友、佐玖!」


「なに?」


「どうした?」


「彼女への4ヶ月プレゼントってどうしたらいいと思う?」


「相談ってプレゼントのことね。」


「ほしいもの聞かなかったの?」


「忘れた…。」


「じゃあ先月はなにあげたの?」


「何もあげてない…。」


「記念日忘れてたもんな。」


「ありえない。」


「すいません…。」


「ペアルックは?
貰ってばっかでお揃いのはないんだろ?」


「そういえばないな。」


「じゃあそれでいいんじゃないの?」


「適当だな…。」


「相談してる琉夜が言える事じゃないでしょ。」



さて、今日部活の前に予約してくるか。


それで明日の部活後に受け取って麻里子に渡す…

最高のシナリオだぜ!


問題が解決されいつも通り学校と部活を終えて家に帰った。



「ただいま。」


「おう琉夜!
お前明日記念日だろ?」


「兄貴俺より覚えてるな。」


「あげるもの決まったか?」


「ペアルックにしたよ。もう予約もしてきた。」


「まさかそれだけ?」


「それだけなんだよ。
十分じゃねぇか。」


「バカだなお前は。
大切なこと忘れてる。」


「大切なこと?」


「そろそろ身をあげてもいいんじゃねぇの?」


「身って…
麻里子とヤれってことか!?」


「もう4ヶ月だろ?
そろそろ良い頃だぜ?
それにまりちゃんは大人だ。
好きなら明日ヤっちまえよ!」


「そ、そんな簡単にできるか!//」


「じゃなんだ。
お前はまりちゃんとヤりたくねぇの?」


「そりゃヤりてぇけど…。」


「草食系じゃあるまいし、
琉夜このままじゃチキンの仲間入りだぜ?」


「ん〜…。」


「ヤりたくないことと大切にすることは違うからな。」


「わかってる…。」


「そろそろまりちゃんを楽にしてやれ。」



兄貴は俺の頭を豪快に撫でると部屋に戻っていった。


俺だってしたくないわけじゃない

でも8歳も年上の彼女にガツガツいけるほど俺は大人じゃないんだ。


我慢できるほど子供でもねぇけどさ。





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