So long

□第19話
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「篠田がおチビにドキドキさせられる日が来るとは思わなかったよ。」


「りゅうちゃんにヤキモチとか妬くの?」


「それがあるから驚き
海の時も女子大生とビーチバレーしてるの見たらモヤモヤしてくるし。」


「あの時ヤキモチ妬いてたんだ
それでお昼りゅうちゃんに意地悪してたんだね。」


「意地悪ってほどのものでもないけど…。」



冷たくすると自分だけを見てくれるからやっちゃったんだよね

まぁこれが意地悪ってのはわかってるんだけど

おチビの反応見ると可愛いくてやめられない。



「それに前はサッカーしてる時だけだったのが今じゃ何気ない仕草にもドキッとしたりするから困る。」



海で髪かきあげて笑った時は本当に危なかった。



咄嗟に後ろから抱きしめて顔見られないようにしたけど多分赤くなってただろうし

なにより心臓の音がおチビに聞こえてないか気が気じゃなかった。



「陽菜は優斗にいつドキドキしてるの?」


「いつもだよ?
くっついてきたときも笑顔で名前呼ばれるときも
調子乗るから絶対言ってあげないけどね。」


「さすがバカップル。」


「そういう麻里子だって自分が思ってる以上にりゅうちゃん好きになってるじゃない。」


「そう?」


「 今日の話聞かせたら泣いて喜ぶと思うんだけど。」


「絶対しない
おチビの前ではもう少し大人ぶってたいから。」



きっとすぐ篠田の身長も抜いて大人になってしまうから

大きいおチビも憧れるけどあとそれまでの間は可愛いおチビを堪能したい

こんなこと考えるようになったなんて陽菜に言われた通り

自分が思っている以上におチビこと好きになっちゃったんだなぁ





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