family

□3姉弟
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優奈「パパねむたい…。」


優「え?
あーもうこんな時間か。」



テレビを見ていてどうも静かだと思ったら眠たかったのか。


時計は21時を回っていて子どもたちにとっては遅い時間

紅音と陽はいつのまにか仲良くソファーの上で寝てる

今日もたくさん遊んだから疲れたんだな。



優「じゃあベッド行くか。」


陽菜「優ちゃん。」


優「いいよ
3人共俺が連れてくから。」


陽菜「ありがとう。」



優奈の手を引き2人を抱えて子ども部屋に行った。


こいつらがもう少し大きくなったらきっと俺は抱えきれなくなる

俐空や朔夜ならともかくなんせ俺は小さい…

2人が限界なんだよな。



優「…今のうちか。」


優奈「なぁに…?」


優「なんでもない
ほら優奈もベッド入りな。」


優奈「うん…。」



紅音と陽は起こさないように寝かせ、

今にも寝そうな優奈もベッドに寝かせた。



優奈「パパおやすみなさい…。」


優「おやすみ。」



頭を撫でて子ども部屋を出る

あと何年あの可愛い寝顔が見られるんだろう。



陽菜「優ちゃんありがとね。」


優「家事で疲れてるんだからこれくらい俺がやって当たり前。」



子どもたちが寝ればあとは大人の時間

隣に座れば頭を預けてくる陽菜からはシャンプーの良い匂いがした。



陽菜「今日ね?
玲奈がまた俐空が帰ってこないって寂しがってたの。」


優「あいつは忙しいからなぁ。」


陽菜「ともちんは友斗が最近また自分に似てきたって言ってて、
ゆきりんはなに言ってたか忘れちゃった。」


優「そっか
みんな子どもの話ばっかなんだな。」



陽菜の手を握ればぎゅっと握り返してきて、

頬にキスをすればくすぐったそうに身をよじらせた。



優「陽菜はなんか話した?」


陽菜「優ちゃんが3姉弟にデレデレしてるって言っといたよ。」


優「俺はずっと陽菜にデレデレしてるの。」


陽菜「ウソ…
だって優ちゃん優奈ちゃんたちが生まれてから全然構ってくれないもん。」


優「姫寂しいの?」


陽菜「別に…。」



こんなにデレてくるのはそんなにない

確かに子どもが生まれてから嬉しくて遊んでばっかりだったからなぁ

俐空とは違う寂しさを味あわせてたのかもしれない…。




優「じゃあその寂しさちゃんと埋めないとな。」


陽菜「え?」


優「陽菜…。」


陽菜「ちょっ…ゆうちゃ…んっ…」



大人の時間は有効活用しないともったいない。



陽菜「ぁ…まっ…てっ…」


優「待てない。」



まだまだ夜はこれからだ

家族が増えたって2人の時間は取らないと…

今日も俺と陽菜の体はベッドに沈んでく。





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