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□彼の仕事場
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玲奈「高い…。」



指定された場所は高いビルで俐空は見当たらない

スタジオまで持って来いってことかな。


玲奈「すいません。」


「はい、なんですか?」


玲奈「今枝…。」



ちょっと待って

ここは本名じゃなくて芸名を言った方がいいのか。



「どうしました?」


玲奈「CHE-Nの憐音がいるスタジオってどこにありますか?」


「それなら10階右手にあります。」


玲奈「ありがとうございます。」



右手って近くなのか奥なのかわからない

もっと詳しくおしえてくれたらよかったのに

…って思ってたけど右手には1つしかスタジオなかった。



玲奈「只今撮影中関係者意外立ち入り禁止…。」



これって私入っちゃいけないよね…

どうしよう俐空の衣装。



玲奈「いたっ。」


俐空「あ、すいませんっって玲奈?」


玲奈「俐空っ!」



扉の前でウロウロしてたら急に開いていたのは俐空だった。



俐空「ありがとな。」


玲奈「やっと会えたっ…。」



俐空が頭を撫でてくれる

久し振りに大好きな人の体温を感じた。



俐空「よかったら撮影見てけよ。」


玲奈「いいの?」


俐空「その変わりここでは俺のこと俐空って呼ぶの禁止な?
それと夫婦っぽいことも。」


玲奈「わかってる
離れて見てるから。」


俐空「おうっ。」



俐空と出会って現場は初めてみる

撮影現場も何もかも初めてなことだらけ

CHE-Nのメンバーもこんな近くで初めて見た。



「じゃあいきます。」



今日は雑誌か何かの撮影だったみたいでフラッシュが部屋中に光る

モデルみたいにカッコ良くていつもの俐空とは全く違う

アイドルの憐音がそこにいた。



玲奈「うっ…//」



たまに目があってウインクされると恋したみたいに胸が苦しくなった。


次々と色んな服装やポーズで撮影されていく

上半身裸とか水着姿は見慣れてても直視できない

こんなにカッコ良くてセクシーだったなんて…。



「惚れ直した?」


玲奈「うん//…って誰!?」


輝「はははっ!
俺CHE-Nのボーカル輝って言います
憐音の奥さんでしょ…?」


玲奈「どうして…。」


輝「メンバーと社長は全部知ってますよ
子どもが2人いることもね。」




そうだったんだ

誰も知らないのかと思ってたのに。



翔「玲奈さんですよね!俺翔って言いますっ!
いつも憐音さんにはお世話になってるんですよ。」


輝「あと2人紹介しとくね
作曲の暁羅と作詞の海斗この5人でやらしてもらってるから。」


翔「憐音さんのことで何かあったらいつでも相談してくださいね!」


玲奈「あり…がとう…。」



なんかCHE-Nって凄いフレンドリーな人たちばっかりなんだ

みんなカッコ良くて優しい。



俐空「他の奴好きになんなよ?」


玲奈「な、ならないよ!」



でも良い仕事場で安心

俐空はいい人達に恵まれたんだね。



玲奈「よかったね。」


俐空「ん…?」



頭に?を浮かべる俐空の頭を優しく撫でた。





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