family

□家族の為に
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優「もうすぐできそうだな。」


紅音「パパ!」



お粥を作っていたらその匂いに誘われたのか紅音が足に抱きついてきた。




優「紅音起きて大丈夫なのか?」


紅音「もう元気だよ!」


優「おでこ出してみ。」




おでこを合わせてみると確かに熱は引いてるみたいだった。



優「この様子じゃ明日には元気になってそうだな。」


紅音「お腹すいた〜。」


優「食欲もあるみたいだし…
じゃあお茶碗運んでくれるか?」


紅音「はーい!」



出来たお粥をリビングに持って行くと眠っていた他の3人も起きてきた。



陽菜「ゆうちゃんお粥作ったの?」


優「食べれるかわかんなかったけど一応全員分作っといた
食えなかったら俺が食べるから残しといてくれ。」


優奈「私の好きな卵の入ったお粥さんだぁ。」


優「おうっ
陽菜お墨付きのゆうちゃんスペシャルだ!
熱いから気をつけて食べろよ?」



陽希を膝の上に乗せて食べさせると美味しそうに食べてくれた。


普段俺に無愛想な分笑顔見るとすげぇ嬉しいもんだな。



紅音「ごちそうさまでした。」


陽菜「さすがゆうちゃんのお粥。」


優奈「また作ってね?」


優「誰かが風邪引いたらな
とっとと薬飲んで寝に行けよ?
明日元気になって初めて風邪が治った証だからな。」


『はーい』



服を着替えさせまた薬を飲ませ冷えピタをし寝かしつける

完食された鍋を洗ってやった俺の夕御飯

作る時間もなかったし今日はカップラーメンだな。


カップラーメンを食べ終え風呂に入り1人晩酌をしていると彼女が起きてきた。



優「目覚めたのか?」


陽菜「いくら陽菜でもずっと寝てられないよ。」




陽菜は俺の横に座り膝の上に頭を置いて寝転がった。



陽菜「疲れた?」


優「家族の為だって思えば全然
けど陽菜が元気ないと寂しいかな。」


陽菜「なにそれぇ〜…。」




頭を優しく撫でてあげると目をしょぼしょぼさせる

1日中寝てられないなんて嘘

そんなこと俺が1番よく知ってる

俺の為に起きてきてくれたんだ

ツンツンできるってことは少しは元気になってくれたのかな。



陽菜「眠い…。」


優「じゃあ一緒に寝よっか。」


陽菜「風邪うつしちゃう…。」


優「陽菜の風邪なら大歓迎。」


陽菜「昔からそれいってる。」




だって本当のことだから

陽菜からもらった風邪なら俺はいつだって大歓迎さ。



……………

…………

………

……



『ゴホッゴホッ』


みんなの看病をして2日後

治ったと思ったらその病原菌は全て俺にやってきた。




陽菜「今度はゆうちゃんが風邪引いちゃったね。」



けどみんなが元気になってくれてよかった

ただ元気すぎて子供たちが俺の周りを走り回わるのはやめてほしい…。





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