family

□困った義妹2
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「あれ、珠理奈?」



映画の時間までぶらぶらしていたら大学の時の友達に遭遇した。



「あっ!久しぶり!」


「もしかして隣にいるの彼氏?
ちょーイケメンじゃん!」


「でしょ?」


「違うだろうが。」



調子に乗って言ったら軽く頭をチョップされた。



「え、違うの?」


「お姉ちゃんの旦那さん
だから今は私の義兄さん。」


「あ、そうなんだぁ
腕組んでるからてっきり彼氏かと思っちゃった。」


「今デート中なんだ♪」


「デートって…
珠理奈の相手して大変ですね。」


「まぁな…。」


「じゃあ私行くね、バイバーイ!」



そっかぁ

今周りから見れば私たちはカップルに見えるんだ。



「うふふっ。」


「お前なんかよからぬ事を考えてるんじゃないだろうな。」


「別に考えてないですよー?
さ、時間来ましたし映画見に行きましょう!」



そう言い映画館へ行きちゃっかりカップル割りで映画を観た。



「あー面白かった!」


「それはいいんだけどさ…
暗いからってあそこまでひっつくなよ。」


「ドキドキしちゃいました?」


「いやしねぇけど。」



真っ暗な映画館の中

私は俐空さんの手を握って型に頭を乗せて観ていた

ドキドキさせようと思ったのにしてなかったなんて残念。



「なんかお腹空いてきたな。」


「でもまだ17時ですよ?」


「誰かさんのせいで昼食い損ねたんだよ。」


「じゃあちょっと早いですけどごはん食べましょうか
なに食べたいですか?」


「じゃあ俺のオススメの店連れてってやるよ。」


「ありがとうございます!」



オススメのお店ってなんだろ

デパートを出て10分くらい歩くと普通の一軒家が見えた。



「ここですか?
普通のお家みたいですけど…。」


「まぁ入ればわかるよ。」



俐空さんに連れられ入って行くと中は鉄板ステーキの高そうなお店だった。



「いらっしゃい!
今日はお連れさんいるのかい?」


「義妹とな
いつもの頼むよ。」


「あいよ!」



慣れた感じてお店の人と話してる

オススメって言ってたからいつも来てるのかな?

こんな高級なお店入ったことなんてないから緊張してきた。



「緊張してんの?」


「だ、だって…。」


「ここはさ
俺が昔からお世話になってる店なんだよ
たしかに店も食べ物も高級感あるけどおっちゃんはそんな堅い人じゃないから安心しな。」



そう言われ頭を撫でられ緊張はほぐれてきたのに胸の鼓動は逆に高なってしまった。





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