決められた運命

□第7衝突
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――side:葵――



 『よし、こんな感じで大丈夫かな!』




11月23日、私は朝早く5階のキッチンで朝食の準備を終えた。


今日は美和さんと、麟太郎さんの結婚式の日だ。式は午後から都心にあるホテルで行われる予定だから、午前中にやりたいことを済ませてしまおうと思って早めに起きたのだ。
最初は絵麻ちゃんが朝食の準備を申し出ていて、右京さんが断っていたけど、誰も朝食を準備しないというわけにもいかないだろうと思って、わたしが申し出た。




 『さて、さっさと終わらせて私も結婚式に出られるようにしないと』



―――――――――――――――――――


琉「あ、葵ちゃん………いた」
 『え、琉生さん?いたってどういう意味ですか?』


やりたかったことをすべて終えてから家に戻ってくると、琉生さんが私に近づいてきた。


琉「葵ちゃんも、ヘアメイク。母さんから、頼まれた」
 『"頼まれた"って、いやいや!私はただ出席するだけですし、親族というわけでもないのに………!』
琉「ダメ。衣装に合ったメイク………する。ちぃちゃんも、したから」



ここまで琉生さんに言われて、断るのは失礼かな。
それでは、お願いします。と私は琉生さんに任せることにした。






 
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