Love at first sight!
□5:Recording test!
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ついに・・・・・・
レコーディングテストが始まる!
「あの、晴美ちゃん大丈夫?」
『え、何が?』
「何がって・・・さっきからここのところちょっとブレスきついかなって思うから一拍おいた方がいい?って聞いてるのに、答えてくれないから〜」
『そうだったの、ごめん!』
パートナーの女の子が呼びかけてくれてるのにも気が付かないほど、ボーッとしていたみたい。
クラスで打ち合わせをしていたから近くにいた翔にも驚かれてしまった。
「おいおい、なんか今日ボーッとしすぎじゃねーのか?」
『そんな事ない・・・って言いたいけど、レコーディングテストの事考えるとなんか今から楽しみというか怖いというか・・・』
「確かに晴美が楽しみなのは分かるけどな、ボーッとしてるのはダメだろ?パートナーの奴も困るからな!」
ポンポン、と頭を軽く撫でられると少し気持ちも落ち着いてきた気がした。
『確か翔は最後の方だったんだよね?』
「おう!そういやお前はお昼過ぎのちょうど中間位だったよな」
『そうそう、だからご飯も食べて体力も戻って完璧な状態でテストできるんだよねー』
このテストはクラスとかそんな順番はあまり関係なく、バラバラでどんどんテストを受けるって形らしい。トキヤは今日の朝早くにもうあって、このあとは特に用事もないからと戻ってきてからすぐに教室を出ていった。
『最終調整したいし、中庭に出てみない?』
「そうだねー、今なら誰もいないだろうから……」
『って事で翔、いってくる!』
「おお!頑張れよー!」
私はパートナーの子と一緒に外へと出た。