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□流れ
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「……っ」

「!」



青根宅。二人は青根の部屋で試験勉強をしていた。順調に課題を進めて一時間程経った頃、ノートに向き合っている青根の肩にコテン、と名前の頭が乗った。




「ちょっと、疲れちゃったね」

「?!、!」




いきなりのことで慌てふためいてる青根をよそに名前はニコニコと笑顔を向けた。
その笑顔に青根はめっぽう弱い。



「の、飲み物のおかわりを…」



赤くなる自分の顔を見られたくないからとその場から一時退却をと思ったが彼女はそれを許さなかった。




「青根くん、おっきくてあったかい……私ね、青根くんの全部が大好きだよ」


「っ!!」




頭を乗せたまま腕を組み、青根の大きな左手を両手でふにふにと触る名前。上目遣いでそんなことを言われて青根も既に限界だった。




「っ!!」




今の雰囲気ぐらい流石に読める。ぐるんと正面に向き合えば青根はがしりと名前の両腕をつかんだ。




「俺も好きだ」

「うん」

「誰よりも名前が好きだ」

「嬉しいっ」




顔を近付ければ目を瞑り待っている彼女。もう何度目かのキスなのにいまだに自分からするのは慣れずにいる。
しかし唇が触れた時の心が満たされる感覚は青根はとても好きだった。



「…ん、」

「…んっ、青根くんっ…もっとして……んぅっ…」




触れるだけのキスの後、名前は青根の太い首に腕を絡ませ舌を出してきた。青根も応えて自分の膝の上に彼女の軽い身体を乗せ腰を掴んだ。




「ん…、は、んっ……」

「ふ…、んん……は、青根く、ん…」






愛しい愛しい愛しい。
そう思いながら顔を上げればトロンとした彼女の目。それを見て青根はぎゅうぎゅうと名前を力強く抱き締めた。
そんな顔反則だ、と。



「青根くん苦しい〜」

「!」



力を緩めれば名前は頬をくっつけながら青根に耳元で「続き、ベッドでしよ?」なんて言うものだからもうこうなっては止まれない。


後ろにあったベッドへダッコちゃん人形状態の名前を支えるようにして青根は移動した。




「青根くん、好きよ、大好き」




青根の首筋へキスを落とせば、それを合図と言わんばかりに身体中へキスの嵐が名前に降りかかった。




end


続けたい(願望)

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