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□貴女だから
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「飛雄〜、タンスから私のブラ取ってきてー!持ってき忘れたみたい」
「あー?…何色のっすか」
「ピンクのでー、多分一番上になってると思う」
「……」


風呂上がりの彼女は何事もなく俺にそんなことを頼む。まぁ、今更恥ずかしがるような関係でも無いのだけれど。


「これか、……俺これ見たことないぞ…」



「はい、これですか」
「んっ、あーそうそうありがと」
「そのブラジャー初めて見ました」
「新しく買ったの、どう?」



身体をバスタオルで巻いている彼女は髪を拭きながら俺に問う。



「………脱がせたいって思いました」
「はあ?まだ付けてもないっての!」
「…つかあんた胸でかくなったでしょ、カップ違った」
「なっ、どこ見てっ」
「…俺のおかげ?」
「っ!」



顔が赤い。
風呂上がりだから?
それとも……



「ベッドいきましょ」
「っ!ちょ、腕痛いっ」
「俺、シたくなっちゃいました」
「はっ?何バカ言って…」




はい、到着。
見慣れてる筈なのに、こんな少しのことで欲情しちゃうのは相手が貴女だからですよ。




「飛雄のバカ……」




可愛い。
組み敷いてバスタオルを取れば…、ほらいい眺め。





「すんません、バカでいいっす。…名前さんっ…」






バカや単細胞なんて言われ慣れてますから、俺。



先に風呂入ってて良かった、なんて軽く思いながら彼女の口を塞いだ。







end


clapにあったものをちょいと直して移しました。

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