ラグりん〜元気溌剌娘が行く!〜

□会合、そして襲来
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「〜〜♪〜〜〜〜♪」

伽瑠雅は今、式神の乃無と一緒に上村家の別荘の掃除をしていた

上村家はここ鴨川市では名の知れた富豪である(伽瑠雅は兄の言い付けを守って、元々ある財産には手をつけていない)

大きさは4LDKの二階建てだ

一階はリビングどキッチン、そして多目的レッスン室(歌唱練習やダンス練習など)

二階は最大二十人位は泊まることが出来る寝室がある

どうやら元々ここはとある部活が使っていた合宿所だったようだが、その部活の人数が少なくなり廃部となり伽瑠雅の義母さんが使わなくなった合宿所を買い取ったそうだ

「そういえば伽瑠雅〜、ここに来る前に変わた女の子とすれ違たでしねー」

「そうだねノムちゃん・・・あの娘、誰だったんだろ?」

私は箒の柄の先端に顎を乗せて、来る途中にすれ違った女の子のことを思い出していた










回想



「〜〜〜〜♪今日も潮風気持ち〜〜♪」

「そうでしね〜♪」

私は自転車にのり前原海岸を通っていた

ノムちゃんは私の自転車の籠の中に入っている

じっとしていればただのぬいぐるみにしか見えないのだ






私が丁度、鴨女の校門前を通り過ぎた時だった

目の前に変わった服?を着た女の子が私の方――正確には鴨女方面かな?――へ歩いていた

女の子の服装は

肩から腕は青、胸上から腰の下まで白の服

太股まで白いソックス?に青いブーツらしきもののを履いている

髪の毛は白に近い青だ

年齢は見た感じ15、6歳位だ


「こんにちは!」

「・・・こんにちは・・・」

私が挨拶をすると彼女も返事をしてくれたが無表情だ

そのまま彼女を通り過ぎ、10m進んでから後ろを振り向いた

彼女は鴨女の校門をくぐっていった

「彼女が鴨女に入った・・・なんちゃって♪」

「伽瑠雅・・・ダジャレわやめるでし」

「ゴメンゴメンwwwじゃ、行こっか?」

「ハーイでし♪」

私とノムちゃんは、その時は気にせずに別荘へ向かっていった




回想終了



「あの時の伽瑠雅の駄洒落はダメダメでし」

「もぅ〜!ひどいなノムちゃんは」


乃無の苦言に頬を膨らませる伽瑠雅



その時だった








ドォォォォン







「何この音!」

「やな感じがしてくるでし」

謎の音に反応した2人は二階にあるベランダに向かって、常備している双眼鏡を取り出し、音がしたであろう海の方へ双眼鏡を覗き込んだ


「伽瑠雅!4時の方向に変なのがあるでし!」


乃無のいう方角を見ると、確かに変なものが見えた


ズームをしてみると、それはなんかの施設のようだ

「あれは・・・海上施設?」








暫くすると、先程から感じていた"何か"が消え、一旦落ち着いた
 

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