タイトル未定

□Episode 4
1ページ/4ページ




『おはよー』


謙「おー。おはよーさん」



今日は朝練休みで普通の時間に登校。



今日っていうか…今日から。


まあいわゆるテスト間近ってわけ。


謙也はあたしの後ろの席。


そして割と勉強は頑張ってるみたい。



まあ実家が医者やしな。


テスト前になると自習の授業が増えてくる。



まあ特別勉強ができるわけじゃないあたしは自習の時間よく謙也に勉強を教えてもらう。

そして一限目も自習だった。


勉強ははっきり言ってめんどくさいけどさすがに受験生やし真面目にやることにした。


自習中は教室結構騒がしい。


ちらりと白石に目をやる。


話しかけるん気まずいな…。


あたしは白石に抱きしめられたの嫌じゃなかった。


でも場所とか…あと部活中やったし…ビックリしただけで。


思い出すと心臓が高鳴る。


その振動でボールが当たって腫れている場所もズキズキする。



白「…………」


あ。


白石は「毒草の秘密」という本を読んでいた。



めっちゃ真剣な顔で。



『…っ…』



あたしは笑いそうなのを必死に我慢する。



いっつもあんな本ばっか読んで…



なんとなく微笑ましい気分になった。




今なら話しかけれるかな?




席を立とうとしたその時。




「蔵ノ介くーん♪」


「何読んでんのー♪」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ