二次創作

□key...
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習慣というのは、恐ろしいものだ。

聖川真斗は、ため息をつきながらそう思った。
目の前で気持ちよさそうに寝ている男の顔を見ても、最近ではあまり動じなくなってきた。
…あの時までは、動じることなどなかったのだが。

シーツからむき出しになっている肩を思い切り揺さぶる。
こうでもしないと起きない。

「…んん…」

不機嫌そうに神宮寺レンはうなる。いつものことだ。起きたばかりは、かなり機嫌が悪い。

「…起きろ。今日は11時半から収録なのだろう。」

そう言うと嫌そうにまぶたを開ける。睨まれるが気にしない。

…こいつが毎朝こんな表情で人を睨みつける人間だと知ったら、ファンがどう思うか…

そんなことを考えながら、いつものように言う。

「さっさと支度しろ。朝食はもうできてるぞ。」
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