夢小説 魔術師の戦律

□ouverture(序曲) 第一回グライナー少佐対策会議
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「「「「「「いただきま〜す!」」」」」」

 目の前には前線基地とは思えないぐらいの豪華な夕食が並ぶ。
 僕たちの歓迎会も兼ねているらしい。
 基地について初めての食事でもあり、空腹に近い状態の僕にとっては嬉しいはずなのだが……なにぶん、箸が進まない。
 いや、フォークだけど。

 原因はこの状況にある。
 僕を除く、この部屋にいる全員の眼がこちらに向いているのだ。
 総勢、二十四もの瞳が。

 好意を感じれるものから始まり、単純な興味を持っているもの、疑いの眼差し、挙句の果てには敵意や警戒心をあらわにしたものまで見受けれる。
 正直落ち着かない。
 この人たちは食事時ぐらい静かにできないのか。

 原因を探るべく、僕はこの数分前の出来事を反芻することにした。
 事の発端はミーナの一言。

「皆さん注目。これより第一回グライナー少佐対策会議を始めます」

 つっこみどころ満載の対策会議が始まったのだ。
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