東方蒼天葬〜その歪みを正すために〜

□ライバルは完璧で瀟洒なメイド長
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ライバルは完璧で瀟洒なメイド長

「い〜〜〜ちかっ!!」

「わぷっ!?」

 紅魔館の中に入った途端、赤い服を着た金髪のの少女、フランドール・スカーレット(通称フラン)が一夏に飛びついた。

「フラン……相変わらずだ元気だなぁ」

「随分会いたがっていたもの、さっきからテンション上がりっぱなしなのよその子」

 屋敷の奥の方からもう一人少女が現れる。
彼女の名はレミリア・スカーレット。フランの姉で紅魔館の主だ。

「レミリア、久しぶりだな」

「ええ、先月の宴会以来ね」

フランをしがみ付かせたまま一夏は立ち上がり、レミリアと挨拶を交わす。
とても以前敵対していた相手と思えない程フレンドリーだ。

「アナタが一夏のお姉さんね。私はレミリア・スカーレット、ココの主よ」

「ああ、織斑千冬だ。宜しく頼む」

 差し出されたレミリアの手を握り返し、千冬は握手を交わす。

「一夏ぁ〜、早くあそぼー!」

 一夏の頭の上でフランが騒ぎ立てる。

「分かった分かった、ただし勉強もだぞ。あ、レミリア、悪いけど千冬姉の事頼んで良いか?」

「ええ、良いわ。咲夜、奥に案内してあげて」

「はい。千冬様、どうぞこちらへ」

 レミリアの言葉に従い、咲夜は千冬を連れて屋敷の奥へ、そして一夏はフランと共に地下室へと向かったのだった。
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