つよきす愛羅武勇伝

□生徒会入会
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レオSIDE

 え〜、昨日から従姉との同居を始めた対馬レオです。
現在朝食なんですが……メニューはおにぎり(形は歪)、乙女さんの手料理。
っていうか、乙女さんはコレしか作れないのだ。まぁ、これはコレで美味いけど……。
「晩飯、俺が作るよ……」
「ん?料理できるのか?」
「一応、肉じゃがや玉子焼きぐらいはね、後は炒め物とか……手の込んだ料理はスバルに任せていたから」
「そ、そうか……(に、肉じゃがに玉子焼き……どれも私が失敗してきた料理じゃないか)……い、一応私も時間があれば作ろう、お前だけに任せきりは不公平だからな」
 ……料理のレパートリーを増やした方が良さそうだ。



NO SIDE

 そして放課後、昨日の言葉通りレオ達は乙女に連れられてある場所へ向かっていた。
竜鳴館に数多くある道場を通り過ぎ、着いた場所は……。
「もしかして連れて行きたい場所って、学食?」
 口火を切ったのはカニだ。
「ああ、そこで待ち合わせしているのはそこの隣の主だがな」
「それって竜宮の事?」
 竜宮とは生徒会執行部の独立した木造建物の事である。
代々の生徒会長(女性)がそこで生徒会の運営を行っているのでその名が付いた。
つまり、待ち合わせしている人物とは……。
「乙女センパイ、こっちこっち」
「あれ?もしかして?」
 予想通り、生徒会長霧夜エリカとその親友佐藤良美である。
「ああ、私はこの4人を生徒会メンバーに推薦する」
「は?」
 突然予想もしてなかった事を言われ、レオは軽く混乱する。
「う〜ん……ま、いいんじゃない」
 姫、あっさり承諾。
「コレどういうこと?」
「聞いての通りだ、お前達を生徒会執行部のメンバーに推薦した」
「なんでまた?」
「うむ、つまりだ……」
 端折って説明するとこんな感じだ。

現在の生徒会執行部メンバーは3人。
霧夜エリカ(生徒会長)
鉄乙女(副会長兼風紀委員)
佐藤良美(書記)

以上三名。要するに人手不足である。
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