つよきす愛羅武勇伝・鉄乙女編

□従姉との日常・風紀委員のお仕事編
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レオSIDE

 以前の俺の日常はどちらかといえば……大体6割方不規則といえるものだった。
乙女さんと同居するようになってから少し変わり多少ではあるが規則正しくなった……と思う。
「起きろ、朝だぞ」
「ん?……おk」
 いつものように乙女さんに起こされる。
「先に下に降りてるぞ」
 そう言って1階に降りていく乙女さん。たぶんさっさと朝飯を済ませて学校に行くんだろう。
(なんか、おにぎりにも慣れちまったね……もうそれが当たり前って感じで)
 人間の慣れってのは本当に凄いな……。


 とりあえず朝食のおにぎりを食べ終えた後はカニを起こして学校へ向かう。
いつものように校門の前には乙女さんが立っている。
「鉄先輩、おはようございます」
「ああ、おはよう」
 校門を通る生徒たちが口々に乙女さんに挨拶する。
「やっぱ人望あるよね、乙女さんって」
「ああ、威厳ってものがあるからな、乙女さんは」
 だからこその風紀委員なんだろうけど。
「おい、レオに蟹沢、シャツが出てるぞ」
 え?あ、本当だ(ゴソゴソ)。
「あはは、バカみてぇ」
 お前も出てるだろうが。
「そんな入れ方じゃまたすぐ出てしまうぞ、ほらこっちに来い」
 乙女さんにシャツを入れられた。なんか恥ずかしい……。


 時間をすっ飛ばして放課後、今日は風紀委員の見回りの手伝いをすることになった。
まずは校門、しかし…………。
柔道部員「…………」
空手部員「…………」
 本来なら武闘派の連中が乙女さんの前ではどいつもこいつも畏まる。
「ねぇ、この学校に乙女さんとタイマン張れる奴って俺以外にいるの?」
「ん?いるぞ、最もその人が相手では私もお前もまだまだ相手にならないだろうがな」
 え、マジで!?そんな猛者がまだいたとは。
「それ誰?」
「館長だ」
 ああ、なるほど……教師を考えに入れてなかった。
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