05/15の日記
23:27
ディスコードと愉快な仲間達
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「…というようないかにも面白そうな題名をつけてみたわけなんですけどねぇ?」
「面白そうじゃないわよ!ありきたりすぎじゃない!?」
「そうですかねぇ?私にとってはあまりにも輝かしいので直視できないようにも思えますが」
どこからかサングラスを取り出し、かける。いかにも眩しそうな"仕草"をしながら。
この図書館にいるのは私、トワイライトスパークルとディスコードという厄介な奴だけ。
スパイクは朝から浮かれながら、ラリティのとこに行く、と言って出て行ったため、今日は一人でゆっくりするつもりだった。
しかし、そんな計画はこの気まぐれなキマイラのせいであっという間に崩されてしまうのだった。
「はあ〜ぁ…せっかく読み終えてない本を"集中して"読むことができると思ったのに…あんたのせいで台無しよ…」
「そんなこと、私のことを御気に留めずに本を読めばいいだけの話じゃないですか?」
「あんたがいると気が休まらないの!!すぐ厄介事を持ってくるやつが気に留まらないわけがないじゃない!」
「…その『留まらないわけがない』というのはYESなのかい?それともNOなのかい?」
「NOよ!!」
これまたどこから出したのか、ハンモックに揺られながら寛いでいる彼に向って怒鳴りつける。こんなやり取りをしていると、ピンキーの意味の分からない言葉遊びのほうがよほど可愛く思える。
「…そうだ、プリンセストワイライト?」
「…何よ。あと私はまだちゃんとしたプリンセスじゃないわよ」
「またまたぁ、謙遜しちゃってぇ〜。もっとプリンセスという自覚を持ったらどうなんです?妹を1000年も月に幽閉した姉と、大人しく姉に月に幽閉されちゃった妹がこのエクエストリアを守ってるんですってね?そりゃあもう笑っちゃいま―」
「―これ以上悪口を言わないでよ」
もう聞いていられなくなり、たまらず声を出す。
突然喋りだしたせいか、少しびっくりした顔をしたディスコード。どうせこいつのことだから私を弄んで楽しんでるんだろうけど。
「私は間違ったことを言っているつもりはないさ。あんな姉妹が国を治めることができるんだ。あんたに何も重荷なんてないだろう。まぁ、あんたのほうがちょいと利口で、同時に厄介なもんだけど」
「…セレスティア様もルナ様も立派なプリンセスよ。私の先生だもの」
「…しかし、その先生は友情というものをちゃんと知ってるわけではありませんよ。現に唯一無二の妹を月に幽閉してるんですからね。そんな先生から友情を教えてもらえたとでも?」
「………」
頭の整理は追いついていた自信はあるのに、それにこたえる言葉が出なかった。
「…いつか、貴女も同じようなことをするんじゃないですかねぇ?いや、友人方がルナちゃんと同じことになったりする?有り得なくはないですね…」
「…逆に言えば絶対そうなると決まったわけじゃないわ。私はそうならない方に賭ける」
「…そうです、か。まぁプリンセスの判断ですから私は何も言いませんよ?」
「勝手にして頂戴。さ、話は終わったんだからとっとと出てってよ。でないとまた石にするわよ」
「お〜怖い怖い。その態度は本当にプリンセスなのかねぇ?」
「プリンセスとして見てんのか見てないのかどっちかにしなさいよ!」
「…はいはい。――まぁ、いつか分かる時がきますよ。色んなことが。いつまでも近くになんでもあると思っちゃ大違いですからね」
「…え?」
「ではでは、これにてドロンさせてもらうでござる!」
そういうとその場に煙がたち、ディスコードの姿はなくなっていた。彼が最後に言っていたのって一体…?
久しぶりの更新!
ディスコさんは「俺」とか「俺様」よりも、「私」のほうが似合ってるような気がする。
皮肉りながらもちょっぴりおせっかい感出していく感じにしたら、醍醐味のフリーダムが失われたアレ。
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