廻らないポラリス

□貴女の目は僕の目の奥を捉えて
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「こんにちは」
「おや、また来たの」
「ええ、先日のお礼です」

ガラリ。
あまり開けられることのない扉が開けられて、この間の彼が入ってきた。
確か、生徒会の青空君。
桜士郎達から聞いたことがある。

「お礼だなんて、ありがたいね」
「いえ、本当にありがとうございました」
「役立ったならよかったよ」

彼はにこりと人の良さそうな笑みを浮かべる。
へえ、いい表情するじゃない。
綺麗な綺麗な笑顔。
私も同じように、にこりと笑ってみせた。
とは言っても、ヴェールで殆ど見えないだろうけど。

「…あ、それで、これをどうぞ」
「紅茶?ありがとう」

彼がくれたのはアッサムティー。
確かこれ、すごく高価な銘柄だった気もするが。
逆に気を使わせてしまったかな。

「じゃあ、お礼のお礼だ。君を占ってあげる」
「そんな、僕をですか?」
「遠慮しない。君、誕生日は?」
「9月15日です」
「乙女座だね。処女宮か」
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