廻らないポラリス

□光など嫌いだと笑った
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いつもの空き教室。
今日は誰が来るだろうかと課題をしながら待つ。
と、桜士郎の声がして扉が開いた。

「どうしたんだい」
「くひひ」
「こんにちは」
「ああ、青空君。面白い組み合わせだね」

言いながら桜士郎を見る。
ゴーグルで目が見えず、何も読みとれなかった。
けれど。
こいつがこうやって誰かを連れてくるってことは…。

「…桜士郎」
「ご明察。そーゆーこと」

今までは一人で来るか一樹や誉と来ることしかなかった。
今、初めて他人を連れてきている。

"奏羽は幸せになるべきだ。見合う奴を連れてくる"

そう言い放ったあの時の声が蘇った。

「全く、相変わらずだね」
「くひひ、変態は普遍的なんだよ?」
「キモい」

ちらり。
居たたまれなさそうな青空君を見る。
そうか、彼が桜士郎のお眼鏡に適ったわけだ。

「青空君は合格したんだね」
「何にですか?」
「いろいろ問われただろう。その変態に」
「え、ええ、まあ」
「そうか。私を知りに来たんだろう?」
「はい」
「…合格祝いだ。教えてあげよう。私は三年西洋占星術科の境井奏羽」
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