ギャグマンガ日和

□時折見せる貴方の心
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いつものように、太子は馬鹿げたなぞなぞを僕に披露する

でも今日はいつもみたいな明るさはなくて…

何かを隠しているような、そんな気がした


「…疲れてるんですか?」

何となくそう言うと、途端に貴方は悲しそうな表情を見せる

「うん…疲れてる」

それを聞いた瞬間、僕は悲しくなった

貴方は前にも、泣いているのに周りに覚られないように笑ってるフリをして走ってましたよね

貴方はいつも本心を誰にも明かさない

恐れているから

普段馬鹿なフリをして皆を呆れ返させるのも、貴方の一種の防衛策なんでしょう?

でも太子

貴方はいつもなにを恐れているんですか

貴方の後釜を狙う親族ですか?

貴方を邪魔に思う朝廷の一部の豪族ですか?


…それとも「人」には見ることのできない常世の国ですか?

僕は貴方のような浮世離れした存在でも、貴方のように聡明な者でもありませんから…貴方の真髄まで至ることはできません

でも、少しくらい本心を見せてくれたっていいじゃないですか…



僕は悲しむ貴方の後ろで黙って爪を噛んでいるなんて…堪えられませんからね
 

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