黒子のバスケ
□第3話 夢を見る
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「…ふう」
澄み切った青空。
絵に描いたみたいな雲。
…いい朝だ
そう思いながら学校へと向かうと
「諒ー!!」
抱きっ!!
…厄介なのが来た。
「邪魔だ。どいてくれ」
「ひっどー」
そういいやがら首から腕を放した美津濃はいつの笑顔で笑った
…こいつ、黙っていればものすごい美女なんだけれどな…
なんてことを考えながら彼女のことを無視して足を進める
それを急いで追いかける美津濃、いつもなら散々文句などを言ってくるのだが今日はやけに静かだ
「…なに黙ってんだ?気持ち悪ぃー」
「ヒド!!」
美津濃は泣く振りをしながら俺の後を付いてくる
「事実だろ、いつもならお前がお構いなしに自分だけのワールドトークに入ってるくせに」
「なによう!私のワールドトークは皆のものだ!(腐女子限定)」
「おい、()の中」
いつもと変わらない朝
そんな毎日が当たり前になってきた俺はふと昔の事を思い出した
「……諒?」
「…っなんだ?」
「大丈夫?なんかボーっとしてたよ」
いけない、ぼおっとしてた…
思い出したくもない事をなぜ自分は思い出したのだろうか……
しかし考えたところで意味はない
美津濃に心配をかけないように「わりぃ」と短く返した