宝石箱

□募る思い
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俺は、ドラマが終わっても
忙しい日々が続いていた
デビューしてから、ちゃんとしたオフをもらえる時間もなく
少し、疲れていた

今日も朝から、ファッション誌の取材
その後は、アルバムと、コンサートの打ち合わせ
それから…
夜まで、スケジュールが詰まっていた

ファッション誌の仕事は俺だけだったから
剛さんと車内で二人だった

「お前さ、好きな女出来たのか?」

突然浴びせられた、核心をついた質問に動揺して
俺は、思わず持っていたペットボトルのお茶を落とした

「えっ?何でだよ」
「違うんだよ、なんか、分かるだろガキのころから
和也のこと見て来てるんだよ、こっちは」
「…」
「あの、パーティーの日…まぁ、いいか
お前も大人になったんだもんな
けど、仕事に支障が出るようなら
見過ごせないな、社長にも黙っておけない」
「はい…」
「KAT-TUNの亀梨和也だってこと忘れんな
でも、お前があんなに
嘘が下手だと思わなかったよ」
「え…」
「いいよ、聞かないよ、言いたくないんだろ」
「……」


剛さんには叶わない(汗)
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