宝石箱

□秘密
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〜♩
何処かで、メロディが鳴っていた

えっ?何?
その微かな音に、目が覚めた

和也は寝息をたてている

そっと起きて、リビングに向かうと
和也のバックからメロディが鳴っている

私は慌てて、バックを手にとり和也に持っていく

「和也携帯鳴っている!」
「んーっ」
まだ、寝ぼけている
「ね、起きて!仕事じゃないの?」
「…あっ、ヤベー」

和也は飛び起き慌てて、携帯にでる
「何回電話したら、出んだよ
起きてんのか?あと15分でつくぞ」
「あっ、いや、えーっと
俺、直行します、自分で」
「はっ?!」
「昨日友達と飲んじゃって
今、友達んとこで」
「ほーっ、友達ね…」
明らかに、疑われてる
「……」
「じゃー、これから、そのお友達の所
迎えに行こうか?」
「剛さん…勘弁してください(汗)」

「わかってるよ、テレ日の第6スタジオ
10時からだかんな、9時には来いよ」
「はい」

電話を切ると

「真由が、可愛い過ぎて
寝かせてくれないから…」

だから、寝坊したとでも
言わんばかりの、甘えた表情で

「え?私のせい?」
「そっ、真由が誘惑するから…」
そう言って、私を抱きしめて

「シャワーかして」
耳もとで、囁く

「もー、ふざけてないで、早く入ってきて」

私は、ベッドルームにあるバスルームを指差した
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