☆ながーいながい夢☆ 黒バス
□前の席の彼は・・・
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黒子君が自分の教室にはいるのを見届けると,
私もすぐに自分の教室にはいった。
こんな時間だとまだ誰もいないかな?
そう思い教室を見渡してみると私の前の席に一人の男子生徒がすわっていた。
私の前の席。
たしかあれは・・・
「黄瀬君?」
「音無っち!おはようっす!!」
「おはよう,どうしたの?こんな時間に。」
「1時間,間違えてきちゃったんす!」
1時間って・・・
時計見間違えちゃったのかな?
黄瀬君らしいな
「音無っちこそなんでこんなにはやく?」
その質問に私は答えられなかった。
答えたくなかった。
家にいたら叔父に殴られるかもしれないなんて言える訳がない・・・
私は黄瀬君にこう言う。
「私も黄瀬君といっしょ。
一時間間違えちゃったの。」
「そうなんすか!?すごい偶然っすね!!」
「そうだね」
私がそう言って笑うと,
黄瀬君も無邪気に笑った。
この笑顔に私は嘘をつくんだ。