私のすべてがあなたでした
□私のすべてがあなたでした
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花「おい!どけぃ!!野猿!!!」
清「お前がどけぃ!!赤毛ザル!!」
花「あぁーー?!?!」
えーっと…
何をしてるかですって…?
何だかんだお昼ご飯の時間になっていたのですが、みんなで体育館の出入り口の所で適当に輪になって食べているのですが、桜木君と清田君が私の隣に座るのがどうとかこうとか;;
あっそっか。
桜木君は私の隣に晴子ちゃんがいるからそこに座りたいのか!!
『えーっと…「うるさーい!!」
『あっ彩子先輩…?』
彩子先輩のハリセンがついに2人の頭に落ちた。
てか、彩子先輩清田君にまで…
『うわっ…!るっ流川君?』
流「ほっとけ。」
『えっでも…』
流川君は私の腕を引っ張って無理矢理座らせた。
何だかんだ私の隣に座ってお弁当を食べだした流川君。
こういう輪の中にも入るんだ…
流「なに。」
『何か流川君がみんなとご飯食べるの意外だなぁって思って!』
流「…うるせぇ。」
桜「あぁーーーー!!!!!流川!!!!!」
清「るーーーーかーーーーわーーーー!!てめぇーーーー!!!」
ゴツン!!!
赤「静かに食えんのか!!桜木!!!」
牧「何やってんだ清田。」
赤「すまんな名前。」
牧「ごめんね名前ちゃん。」
『へっ…?』
リ「ははっ!!久々に聞いた名前ちゃんのへっ?って!やっぱそれ可愛いわぁ〜」
『っ!!////もぉーー!!リョータ先輩からかわないでくださいよーーー!!!』
牧「…名前ちゃんおもしろい子だな。」
『牧さんまでーーー!!!』
赤「はぁーー…うちの奴らはどいつもこいつも…」
とか何とか言いながらみんなで落ち着いてご飯を食べました。
結局私の隣には、流川君と牧さんが座りました。
流川君の反対側の隣は晴子ちゃんで、とても喜んでいたということは言うまでもありません。
そしてリョータ先輩は同じ輪の中にはいるけれど、彩子先輩の隣に座っていました。
こんな小学生みたいなことを考えてる自分にいい加減呆れの気持ちが出てきてしまったということも言うまでもありません…
仙「名前ちゃん。」
『あっ!仙道さん!どうしたんですか?』
同じ輪の中にはいたけれど、私とは正反対の所にいた仙道さんが私に後ろに立って声をかけてきた。
いつの間にお弁当食べ終わったんだろうと思いながら、仙道さんと目を合わせた。
仙「何でもない。」
『えっ…?』
そう言うと仙道さんは私たちの輪から離れて行った。
あの目は何もないはずないと思った私はお弁当を広げたまんま仙道さんを追いかけた。
『仙道さん!!』
仙「名前ちゃん。」
『どうしたんですか?』
仙「えっ?」
『何もないって顔じゃなかったですよ?』
仙「……」
『せん…っ!!』
仙道さんの名前を呼ぼうとすると、仙道さんは私の手首を思いっきり引っ張り、抱き締められた。
私は驚きのあまりどうしたらいいか分からなかったけれど、何とか声を発した。
『せん…どう…さん?』
仙「オレやっぱ無理だ。」
『えっ…?』
仙「名前ちゃんのこと好きすぎる。」
『っ!!』