青い空に届いた白球
□青い空に届いた白球
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私を産んでくれてありがとう。
双子のお兄ちゃんを産んでくれてありがとう。
こんな言葉を直接お母さんに伝えることができたらな・・・
〜青い空に届いた白球〜
『勇人ー!!朝だよ!!』
栄「はいはーい。」
『もう!!今日から私達高校生だよ!?』
栄「起きる!!起きるから!!」
みなさん!初めまして!!栄口名前です!!
そして、さっきから口ばっかりでなかなか起きてくれないのが私の双子の兄、栄口勇人です。
今日から私達は晴れて西浦高校の生徒になります!!
*****
『勇人のせいでギリギリじゃんかぁー』
栄「ははー;;ごめんごめん;;」
『もぉー。あっ!クラス表!」
栄「えーっと・・・オレは1組だ。」
『私は9組だ。』
栄「正反対だね。」
『ホントにね。』
そうして私達はそれぞれの教室に行った。
教室に着くと結構ガヤガヤしていて内心出遅れたと思いながら適当に席に着いた。
「なぁなぁ!オレ!田島悠一郎!!よろしくな!!」
『うん!!よろしくねぇ〜!私は栄口名前!!』
いきなり前の席に座っていた男の子が後ろを振り返って話しかけてきてくれたからびっくりした。
でも普通に良い子そうだった。
田「なぁー!栄口は野球好き?!」
『うん!大好き!!あっ、それと名前でいいよ〜。その方が後々楽だから;;』
田「おう!!じゃぁー名前な!!」
『田島君は野球好きなんだね。』
田「おう!だってオレ野球部志望だもんね!!」
『そうなんだぁ〜!』
先生が来たから田島君は前に向いた。
今日は始業式だからすぐに終わった。
そして、私が色々支度をしていると・・・
田「名前!!また明日な!!」
『後で会えるよ!!』
田「何でー!?」
『クス。すぐに分かるよ!じゃぁーね!』
田「おう!!」
田島君は教室をもの凄いスピードで出て行った。
私も春休みから勇人と来ていたグラウンドへと向かった。
『あっ。阿部君!!』
阿「おう。名前。」
『阿部君何組になったぁ?』
阿「7組。」
『結構近いね!!私9組!』
阿「栄口は?」
『勇人は1組。』
阿「正反対だな。」
『でしょー;;』
途中で中学一緒の阿部君を見かけたから声をかけた。
そして一緒にグラウンドへと向かったのでした。
<続>