青い空に届いた白球

□青い空に届いた白球
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あれから三橋君は3球投げてくれた。
確かに球は遅かったけど、私はその3球を見てすっごく興奮した。

そしてマウンドに走って行き・・・


阿「『三橋(君)!!』」

三「ひっ!!」

阿「『球種は!!』」

阿「名前も思った?!」

 『思ったよ!!』

花「変化球ナシかよ。」

三「あ!ある!」

阿「『球種は!!』」


そう言うと三橋君は指で4つのコースを示して教えてくれた。
私は本気で凄いと思った。

投球指導を受けてないと聞いて余計に凄いと思った。


阿「よし、サイン決めよう。そいで花井!!」

花「なんだよ。」

阿「打席立ってくれないか。」

花「イヤ、悪いけどオレ入部する気ないし。」

阿「4番だったんだろ。3打席勝負しよう。」


阿部君は三橋君に自信持たせる気だとすぐに分かった。


阿「さてと、それじゃ内野だけ入ってくれる?」

花「内野だけ!?辞めるってのが気にくわねーか。でもいいの?見たカンジでかいの打てちゃうけど?」

阿「でかいの打てるようなら、やめないでって頼むんだけどネ。」

 『クス。』

花「なんだよ!!」

 『別に〜頑張ってね、花井君♪』


そう言うと花井君は本気になった。
ていうか、その方がやりがいあるよね。

阿部君と三橋君はベンチでサインの相談をしていた。


 『三橋君すごいよ。』

栄「そうなの?」

 『うん。阿部君のリードでさらにね。』

栄「へぇ〜」

 『勇人も内野頑張れ〜エラーとかしたら・・・許さないからね?(ニコ)』

栄「っ・・・!!はっはーい・・・;;」


3打席勝負が始まった。
私はもう楽しくてずっと目を輝かせて見ていた。

そして最後のボールが決まった。


 『ヤッタ〜!!』


私はついガッツポーズをしてそう叫んでしまった。
そして、三橋君のストレートに納得のいっていない花井君に志賀先生が説明してくれた。

三橋君はストライクゾーンを9分割していると教えてくれた。


阿「こいつはこれからどんな打者にも勝てる投手になるよ。あとは打たせた球捕ってくれる野手と1点入れてくれる打者がいれば・・・甲子園に行ける。」


阿部君のその言葉を聞いて私は笑顔になった。
だって私の夢だから・・・

でも、やっぱり三橋君は弱気で無理とか言っちゃってる訳で・・・


監「あんまイライラさせると、ぶつよ。」

全「っ!!」

監「今日から2週間は受験でなまった体をたたき直すとして、GWは合宿しますvvその仕上げに・・・三星学園と試合しましょう♪」

三「(ビクッ!!)イイイ・・・イヤダァッ!!!!」



バンッ!!



監督・・・ホントにケツバットしちゃったよ・・・


 『あーあ・・・;;』

花「オレの時と全然態度違うくね?!」

 『わっ私に監督止めれる訳ないでしょ?!』

全「確かに・・・」






<続>
 

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