青い空に届いた白球
□青い空に届いた白球
1ページ/1ページ
あれから三橋君は3球投げてくれた。
確かに球は遅かったけど、私はその3球を見てすっごく興奮した。
そしてマウンドに走って行き・・・
阿「『三橋(君)!!』」
三「ひっ!!」
阿「『球種は!!』」
阿「名前も思った?!」
『思ったよ!!』
花「変化球ナシかよ。」
三「あ!ある!」
阿「『球種は!!』」
そう言うと三橋君は指で4つのコースを示して教えてくれた。
私は本気で凄いと思った。
投球指導を受けてないと聞いて余計に凄いと思った。
阿「よし、サイン決めよう。そいで花井!!」
花「なんだよ。」
阿「打席立ってくれないか。」
花「イヤ、悪いけどオレ入部する気ないし。」
阿「4番だったんだろ。3打席勝負しよう。」
阿部君は三橋君に自信持たせる気だとすぐに分かった。
阿「さてと、それじゃ内野だけ入ってくれる?」
花「内野だけ!?辞めるってのが気にくわねーか。でもいいの?見たカンジでかいの打てちゃうけど?」
阿「でかいの打てるようなら、やめないでって頼むんだけどネ。」
『クス。』
花「なんだよ!!」
『別に〜頑張ってね、花井君♪』
そう言うと花井君は本気になった。
ていうか、その方がやりがいあるよね。
阿部君と三橋君はベンチでサインの相談をしていた。
『三橋君すごいよ。』
栄「そうなの?」
『うん。阿部君のリードでさらにね。』
栄「へぇ〜」
『勇人も内野頑張れ〜エラーとかしたら・・・許さないからね?(ニコ)』
栄「っ・・・!!はっはーい・・・;;」
3打席勝負が始まった。
私はもう楽しくてずっと目を輝かせて見ていた。
そして最後のボールが決まった。
『ヤッタ〜!!』
私はついガッツポーズをしてそう叫んでしまった。
そして、三橋君のストレートに納得のいっていない花井君に志賀先生が説明してくれた。
三橋君はストライクゾーンを9分割していると教えてくれた。
阿「こいつはこれからどんな打者にも勝てる投手になるよ。あとは打たせた球捕ってくれる野手と1点入れてくれる打者がいれば・・・甲子園に行ける。」
阿部君のその言葉を聞いて私は笑顔になった。
だって私の夢だから・・・
でも、やっぱり三橋君は弱気で無理とか言っちゃってる訳で・・・
監「あんまイライラさせると、ぶつよ。」
全「っ!!」
監「今日から2週間は受験でなまった体をたたき直すとして、GWは合宿しますvvその仕上げに・・・三星学園と試合しましょう♪」
三「(ビクッ!!)イイイ・・・イヤダァッ!!!!」
バンッ!!
監督・・・ホントにケツバットしちゃったよ・・・
『あーあ・・・;;』
花「オレの時と全然態度違うくね?!」
『わっ私に監督止めれる訳ないでしょ?!』
全「確かに・・・」
<続>