君と
□03
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「えぇっ⁈誰と結婚してるんですかっ⁈」
「秘密にしてねーで教えてくれってばよ‼カカシ先生!」
一休みなんてできなくなったな、とカカシはニヤニヤと笑いながら迫ってくる二人を見て思った。
「んー…誰だと思う?」
一発で当てたら教えてやるよ、と言ったカカシにナルトは何回も本当なんだろうな⁈と聞く。はいはいと適当に返事をしたカカシは、部屋に近づいてくる一人の気配に眉を寄せた。
コンコン。
扉の前の気配に気付いているであろう綱手は、ニヤニヤとした表情を戻すことなく入れ、と一言言い放つ。
「綱手ちゃん、任務終わっ…あれ?ナルトにサクラ…とカカシ?」
部屋に入って来たリナはナルト達に何してるの?と微笑みながら尋ねる。
そんなリナにカカシは今すぐ綱手に報告をして、さっさとこの部屋を出て行ってくれ。と言いたくなった。
「綱手ちゃんもニヤニヤしちゃって……何か面白い話でもしてたの?」
コツ…と綱手に近づき、手に持っていたバインダーを手渡すリナ。
それを受け取った綱手はニヤリと笑みを深くする。
「まぁ、そんな所だ。カカシの結婚相手の話をな」
ぴきり。
と一瞬だがリナの動きが止まった。そんなリナを見たカカシは額に手を当て、今日何度目か分からない溜め息を一つ。
確実にバラす気だ…綱手様は。
「け、結婚相手ねぇ…」
しまった、噛んだ。
とリナは冷や汗をかいた。
鈍そうなナルトは兎も角、サクラは鋭いので気付かれたんじゃ…。
「あぁぁぁぁぁぁっっ‼‼分かった‼」
サクラの大きな声にびっくぅ‼と驚いたナルトは、な、何が分かったんだってばよ?と若干噛みながら聞く。
そんなナルトにサクラはニヤリと何とも悪そうな笑みを浮かべ言い放つ。
「カカシ先生の結婚相手よ‼」
あぁ、何で今日はこんなについてないのだろうか。
とリナとカカシは思った。