君と

□04
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「えぇっ⁉本当なのか⁉サクラちゃん!」

期待と不安が入り混じったような表情で、サクラを見つめるナルト。そんなナルトに力強く頷くと、カカシとリナをニヤニヤとした顔で見るサクラ。

「カカシ先生、一発で当てたら良いんですよね?」

そんなサクラにカカシは苦笑いで頷く。

「相手は……リナさん!」

ふふんと堂々と言い放ったサクラにはリナも苦笑い。カカシはとっくに諦めていたのか、せいかーいと何とも気の抜けた返事をする。

「え、えぇぇぇぇぇっ⁉カカシ先生ってば、リナ姉ちゃんとけ、け、結婚してたのか⁉」

あわあわと何故だか慌てているナルトにサクラは溜め息を一つ吐く。

「カカシ先生とリナさんが結婚してたなんて、今まで気付きませんでしたよ。」

教えてくれたって良かったのに。と頬を膨らませいじけるサクラにリナはごめんね、と苦笑しながら返す。

「あれ?じゃあさ、じゃあさ、サクラちゃん今まで気付かなかったのに、なんで相手がリナ姉ちゃんって分かったんだ?」

「さっき、師匠が私達の話の内容を言った時、リナさん一瞬だけど、固まったのよ。それに思いっきり噛んでたしね」

だから、もしかしたらと思って。カカシ先生とリナさん以外と仲いいし。と言ったサクラをナルトは尊敬の眼差しで見つめ、サクラちゃんってばスゲー!と呟く。

「良く分かったじゃないか、サクラ」

今までカカシ達の後ろでニヤニヤと笑っていた綱手が、カタンと立ち上がる。

「こいつらが結婚したことは誰にも言いたくないと言っていたから黙っていたのだが…。最近リナに変な虫が付き始めたからな」

私のリナが変な虫に付かれるのは許せないから、そろそろバラそうと思ったんだ。と続けた綱手にカカシは苦笑いし、リナは『変な虫』が分からないのか苦笑いしているカカシの横で首を傾げる。

「と、いう事で私のリナにこれ以上変な虫が付かないように結婚しているという事を皆に知らせてやろうと思っているのだが……」

何か文句はあるか?とカカシとリナを見る。

「俺もリナに変な虫が付くのは嫌ですからね、」

良いと思います。と言ったカカシに綱手はニンマリと笑う。そして、隣にいるリナにもお前はどうだ?と尋ねる。

「え、カカシが良いんなら私も平気だけど…どうやって広めるの?」

「オレに任せろってばよ!リナ姉ちゃん!」

ドン、と自分の胸を自信満々に叩くナルト。

「ナルト…?何するの?」

リナが自信満々なナルトを不安そうに見つめるとナルトはニッと口角を上げる。

「何って、リナ姉ちゃんとカカシ先生が結婚しているって広めるんだってばよ!」

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