小説

□紫緑
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「ミドチンってさー…」
「…なんだ?紫原。」

部活の更衣室。
そこには紫原と緑間しかいない。
他の部員達は各自で自主練しているが、この2人はたまたま同じことをやろうとしていたらしい。
みんなさっきから始めたばっかりで終わるまで時間がある。
緑間は早くはじめたいのだが、紫原が更衣室に忘れ物したとのことで仕方なくついてきていた。

「おいしそうだよねー」
「…急に何を言いだすのだよ。それより、早くやるのだよ。」
「やだ。」
「わがままを言うな。」
「えー…」

紫原の言葉を無視するのかのように緑間はドアに手をかける。

「俺は先に行くのだよ。」

出ようとした瞬間。

「ダメ。お腹減った。」
「おい、紫原…」

お菓子を食べないと練習に入らない、という顔をした紫原を見て、緑間は

「……わかったのだよ。さっさと食え。」
「やった」

そういってまいう棒に手をだし、食べる紫原。

「………まだか?」
「まだ。あ、ミドチンも食べる?」
「いらん!さっさと食え!」
「………まいう棒もたくさん食べたからさ、」

そういって緑間を見下ろす紫原。

「ミドチンが食べたい。」
「は?」

急に言ってきた紫原に唖然とする緑間。

「何を言っているのだよ。」
「ねぇ、食べていい?」
「何を言って……」
「自主練の後にひびかないようにするからさ、いいでしょ?」

そういって緑間を壁によしかからせ、無理に座らせる。

「紫原、遊んでいる暇など……ッ!?」
「ふーん…まいう棒よりおいしそー」
「ッ…!離せ!」

紫原は緑間のズボンをめくり、緑間のものを見ている。
緑間は必死に抵抗しているが、相手が10cmも差があってはなかなか押しのけられない。

「ねぇ、食べていいでしょ?」

そして緑間のものを口に加えた。
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