short//鋼
□恋と云う名の
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恋というのは儚いもので、
だからこんなにも苦しいんだ。
「…………また来たの。」
『またって、
つれないなぁリーシャ。』
ムスッとした少女とは逆に、長髪の少年は楽しそうに笑う。
「今日は何しに来たの?」
『別に用なんてないさ。
ただ退屈だから、あんたの所に来てみただけ。』
「へぇ、そう。」
素っ気ない返事しかしないリーシャにエンヴィーはしつこく話し掛ける。
『鋼のおチビさんと……
上手くいってないだろ。』
「………!」
エンヴィーの一言に、リーシャの表情が変わった。