陽だまり
□Episode20
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「交代よ、鉄平。」
「ちょっと待てよ!もう少しなんだ!!それに今抜けたら・・・」
「ダメよ、去年と同じようなことが起きるくらいなら・・・恨まれたほうがマシよ。」
「・・・リコ。」
あの祭りから数か月後。
俺達はWC予選最終戦の真っただ中だった。
相手は無冠の五将花宮真率いる霧崎第一。
度重なるラフプレーにより、俺達は攻めあぐねていた。
けど、黒子が独立してパスを出していることでなんとか花宮のスティールは止められた。
でも、第4Qにきてついにラフプレーの集中攻撃に遭っていた木吉が監督の判断の元交代することになった。
「・・・っ!」
「大丈夫、そんな心配するななまえ。」
「・・・(コクン)」
みょうじも必死に怪我したとこの手当てにあたっている。
俺達にケガがほとんどないのも、こうして木吉が守ってくれたおかげなんだよな・・・。
「良い子にして待ってろ!WCの切符もって帰ってくらぁ!!」
よし、時間だ。
「みょうじ。」
「・・・?」
「木吉の手当て、頼むな。」
「・・・っ!(コクン)」