Feeling to believe
□新しい環境
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「みょうじなまえです、よろしくお願いします。」
「みょうじの席は黒子の隣だ。」
「はい・・・え?黒子くん?」
そう言われて窓側の席の方をみると・・・
「(ニコ)」
黒子くんだ・・・。
私は嬉しくなって駆け出す。
「黒子くん!同じクラスだったんだね!」
「はい、同じになれてうれしいです。」
「私も!」
「みょうじ、席につけー。」
「あ、す・・・すみません・・・。」
つい嬉しくなって周りの人のことを忘れてしまった。
こういった悪いとこ、直していかないとな。
HRが終わり、みんな授業の準備をはじめている。
すると、黒子くんが私の机に自分の机をくっつけてくる。
「黒子くん?」
「先生に頼まれました。みょうじさんの教科書が揃うまでは、僕と一緒に使いましょう。」
「あ・・・迷惑かけてごめんね?」
「謝ることないですよ。それに僕達は、今さら遠慮し合う関係ではないですし。」
その言葉が嬉しかった。
「僕達」・・・つまり帝光のみんな。
高校が別でも、バスケで敵同士になっても・・・やっぱりみんなは変わんない。