陽だまり

□Episode3
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練習も終わり、全員で校門まで出てきたときだった。


みょうじの姿がない。


先に帰ったのか?


いや、でも・・・




「ごめん、忘れ物したから先帰っててくれ。」


「わかったわ、またね伊月くん。」




反応してくれたのは監督だけ。


他の部員たちはみょうじの話題で盛り上がって気付いていないみたいだ。


いや、それより・・・




「(みょうじはー・・っと。)」




体育館で俺達と別れて、教室の方へ歩いて行ったはずだ。


先に帰ったって可能性だってあるけど一応。


ほら、こんな時間に女の子一人で帰らせるわけにいかないし。


見学こさせたのだって俺みたいなもんだから最後まで面倒みないと。


って・・・




「俺、なにいいわけしてんだ・・・。」




これじゃあみょうじと会う口実作ってるみたいだ。


いや、会う口実っていうか・・・


先輩だし後輩の面倒みるの当然っていうか・・・


あー、もうわけわかんなくなってきた。




「・・・ん?」




ふと、体育館の電気がついていることに気が付く。


消してなかったっけ。


電源を切るために体育館へ入った。
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