それぞれの未来へ
□第4話
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「ふふ。」
「・・・?」
話し終わると、急に笑った。
・・・なにか、変な事言いましたかね?
「黒子先生。」
「はい?」
「先生も、その人の事大好きなんだね!」
「・・・っ!」
子供相手に説明するのは難しい。
でも、話せばちゃんと伝わった。
だって。
僕が二人を大好きな事も、見抜かれたんですから。
だから、笑顔でこう言った。
「はい、大好きです。」
嘘偽りなく。
心からそう言えた。
「あたしも大好きな人に会えるかな?」
「はい、絶対。」
保父をやってると、子供から学ぶことがたくさんある。
真っ白なきれいな心が。
まっすぐ見つめてくるその瞳が。
正しい道へ導いてくれるかのよう。
どうか、この子の将来に・・・
「(幸あれ・・・です。)」