星空が輝く時
□大好きだよ
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「よし、保育園いくよ。」
「はーい。」
家を出るのは8時。
むすめを送ってから仕事に行く。
むすめの通っている保育園は黒子の就職したところ。
そこより近い保育園もあったんだけど、名無しさんが知り合いいた方が安心っていう理由で。
「むすめ、危ないから手。」
「うん。」
俺の手を握り返してくる小さな手。
むすめの歩くスピードに合わせて俺も歩く。
「パパ?」
「ん?」
「あのね、もうちょっとで運動会あるんだけどね・・・来てくれる?」
そうやって不安そうに聞いてくる。
あぁ、自分のことあんまり言わないから遠慮しているんだ。
申し訳ない、そう思いながらも
「当たり前だろー?あ、なんなら日向や木吉も誘うか?きっと楽しいぞ。」
「・・・っ!うん!来てほしい!!」
「じゃあ今日言ってみような。」
ごめんな。
遠慮なんてしないくていいのに。
わがまま言えば、俺が困ると思ってるんだよな。
そんなこと気にしなくていいんだよ。
でも、そんなむすめに甘えてしまっている俺も情けないよな。
「パパ。」
「なに?」
「むすめね、パパのこと大好きだよ。」
「・・・ん、俺も。」
完!