それぞれの未来へ
□第5話
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「やっぱ無難に白っスかねー。あ、でもこの黄色も似合うかも・・・。」
「ねぇー、このピンクも可愛くね?」
「この水色もいいんじゃねーの?」
撮影の終わりに、紫原っちと青峰っちをつれてウェディングドレスの視察に来ている。
よく撮影で使うやつとかを色々見せてもらってる。
なまえっちと桃っちのウェディングドレス姿とか・・・。
あー、もう楽しみすぎっス!!
「サイズも豊富だから色やデザイン決めてくれればなんとかなるっスよ。」
「結構悩むよね〜。」
「っつっても模擬挙式だぜ?」
「いやいや!模擬挙式でも本気で選ぼうよ青峰っち!!」
めんどくさそうにしてる青峰っちだけど、少しだけ口角が上がっているのに気づいていた。
そりゃ自分の彼女のウェディングドレス姿を想像して、わくわくしないほうがおかしいっスよ。
「ねぇ黄瀬ちん。この量のドレスさ、当日に本人たちに選ばせることできるー?」
「え、あー、うん。多分大丈夫っスよ。あらかじめ俺が衣装さんに言っておけば。」
「じゃあ本人に選んでもらおうよ。オレ達が見たいやつと本人たちが着たいやつって意外と違ったりしそうだし。」
「ん、そっスね!」
残念。
もう少しこの楽しそうな2人見てたかったのに。
「楽しそうですね、あの2人。」
衣装さんが俺にそう言ってきた。