あの空の下で
□episode2
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帝光中に入学してからある噂が浮上した。
「知ってっか?みょうじさんって人、めっちゃ可愛いらしいぜ!」
「マジ!?見に行こうぜ!!」
「みょうじさん?あーなんか噂になってるよな。先輩達も今年の1年生で一番かわいいって言ってる。」
「ちょ、オレ見てきたんだけどやべーよ!!噂になるレベルだわ!!」
その噂が流れてからはクラスの男子はその「みょうじさん」って人を見に行っている。
オレはそんなもんに興味ない。
可愛いからなんなの?
それだけで好きになったりするもん?
そんなことを考えながら今日もまいう棒を口にする。
ん、この味うまーい。
「なんなの男子って・・・。」
「みょうじさんだっけ?さぞかし気分いいだろうね。」
「これじゃあたし達モテなーい!!」
女子達のそんな声が聞こえてくる。
まぁこんだけ噂になりゃ妬みもつ子がいて当然って感じ。
みょうじさん可哀そ。
・・・オレには関係ないことだけど。