あの空の下で
□episode7
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「なまえ?」
「っ!紫原く・・・え、松葉杖?」
「うん、昨日赤ちんに言われて病院行ったらこれ。まだ体がちゃんと成長してないから、あんまり無理するなって。」
「じゃあ・・・部活も来ないの?」
「ううん、なまえ行くからオレも行く。」
ドキン・・・
最近、些細な言葉で心臓がなる。
紫原くんとの距離も徐々に縮まってきてる。
嬉しいけど、ちょっと恥ずかしい。
「来てたか、2人共。」
「赤ちん。」
「赤司くん!」
「やはり松葉杖か。部活は来ないのか?」
「ううん、見学ー。」
赤司くんが来てくれてほっとした。
少しはドキドキを紛らわせれるから。
「あ、いたいたなまえちゃん!!」
「おー、集まってんな。」
「何故俺までここに来なければならないのだよ・・・。」
「さつき!青峰くんと緑間くんも!!」
青峰くんと緑間くんとは部活で知り合った。
紫原くんたちと同じ時期に昇格した1年生ってことで仲良くなった。
「さつきがみんなここにいるっつってたからな。」
「遊びにきたよー!」
「紫原、これをやる。」
「・・・は?」
そう言って紫原くんに手渡したものは可愛いクマのぬいぐるみ。
「ミドチン・・・なにこれ。」
「馬鹿か、クマのぬいぐるみなのだよ。」
「だからなんでオレに。」
「赤司から紫原は松葉杖の可能性が高いと聞いていたからな。今日のおは朝占い、てんびん座のお前のラッキーアイテムなのだよ。」
「オレ占いって信じねーんだけど・・・」
「ちなみに今日のかに座のラッキーアイテムは赤いシュシュだ。」
緑間くんが腕に付けているシュシュを見せると、みんなが笑いだした。