あの空の下で
□episode9
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次の日。
あまり気が進まないまま、学校へと足を進める。
けど、学校に近づくにつれて足取りが重くなることも確かで。
「あ、ねぇあの子・・・」
「みょうじさんだ・・・」
「最近噂なくなってたと思ったけど・・・」
「可哀そうだよね。」
聞きたくない言葉が次々と聞こえてくる。
引き返したい、今にでも。
どうにかなってしまいそうで。
「うーっす、なまえ。」
「おはよう、なまえちゃん!」
「え・・・青峰くんにさつき・・・。」
青峰くんは私の頭をわしゃわしゃと撫でる。
「気にすんじゃねぇよ、言わせとけ。」
「え・・・」
「そうだよ、大丈夫!」
「二人とも・・・。」
「それより聞いてよ!昨日青峰くんたら・・・」
「バカ!それはもう許してもらっただろ!?」
「でもやっぱりムカツクんだもん!!」
その幼なじみの会話に、思わず笑みがこぼれる。
ありがとう。
元気付けてくれてるんだよね?
私は大丈夫だから。
2人共、ごめんね。