あの空の下で
□episode11
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ここ毎日、紫原くんに一方的に避けられている。
廊下で目が合ってもすぐそらされる。
部活の休憩時間のときだって、違う人と話してたりして私と話さない。
いつも楽しみにしてたメールも、返信が来なくなった。
「なまえ、どうかしたか?」
「え、あ・・・なんでもないよ!!」
昼休み。
屋上でお弁当を広げる私と赤司くん。
そこに紫原くんの姿は・・・もちろんない。
「紫原くん・・・なんで急に来なくなったんだろ・・・。」
「・・・っ!さぁ、俺には分からない。」
「避けられてるんだ、私。」
「・・・そうか。」
「あっ!ごめんね私の話ばっかり・・・。今赤司くんといるんだから、こんなの関係ないもんね・・・。」
「・・・気にしなくていい。」
あれ、赤司くんなんか悲しそう。
私、何か言っちゃったかな。
そしたら・・・赤司くんも紫原くんみたいに離れて行っちゃう?
「なまえ?」
「・・・あ、ごめん。また私・・・。」
「いい。俺のことは、気にしなくていい。」
そう言って赤司くんは私の頭を撫でる。
やっぱり私、甘えちゃってるな・・・。
自分で解決しないといけない問題なのに。