あの空の下で

□episode11
1ページ/4ページ






ここ毎日、紫原くんに一方的に避けられている。


廊下で目が合ってもすぐそらされる。


部活の休憩時間のときだって、違う人と話してたりして私と話さない。


いつも楽しみにしてたメールも、返信が来なくなった。




「なまえ、どうかしたか?」


「え、あ・・・なんでもないよ!!」




昼休み。


屋上でお弁当を広げる私と赤司くん。


そこに紫原くんの姿は・・・もちろんない。




「紫原くん・・・なんで急に来なくなったんだろ・・・。」


「・・・っ!さぁ、俺には分からない。」


「避けられてるんだ、私。」


「・・・そうか。」


「あっ!ごめんね私の話ばっかり・・・。今赤司くんといるんだから、こんなの関係ないもんね・・・。」


「・・・気にしなくていい。」




あれ、赤司くんなんか悲しそう。


私、何か言っちゃったかな。


そしたら・・・赤司くんも紫原くんみたいに離れて行っちゃう?




「なまえ?」


「・・・あ、ごめん。また私・・・。」


「いい。俺のことは、気にしなくていい。」




そう言って赤司くんは私の頭を撫でる。


やっぱり私、甘えちゃってるな・・・。


自分で解決しないといけない問題なのに。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ