あの空の下で
□episode15
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「ねぇ紫原くん。」
「んー?」
紫原くんを見つけ、私の本音を紫原くんにぶつけた。
その勇気が出せたおかげか、はやくも前みたいな関係に戻りつつある今が嬉しい。
黄瀬くんのおかげだね。
「あのこと・・・ほんと?」
「あのこと?」
「『嫌い』っていうの・・・。」
本当に嫌いなら、それでいい。
それが紫原くんの本音なら。
「違う!ホントはなまえのこと・・・」
「え・・・」
「っ!な、なんでもない・・・。」
それっきり黙ってしまう紫原くん。
期待してる自分がいる。
今「好き」言ったら、迷惑かな。
「はぁー・・・怒られるよねー赤ちんに。」
「え?」
「なまえに見つかちゃったし。」
話題を変えた。
ちょっと残念。
「・・・でもいいなぁー。」
「なんで?赤ちんに怒られるかもしんないのに。」
「私はサボってみたい。それで怒られたら怒られたでいいの。」
「え?」
「だって青春してるって感じ!今しかできないことだしね!」