あの空の下で

□episode16
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昨日、なまえと仲直りした。


いや、どっちかって言うとオレが素直になった。


昨日の夜も、前みたいにメールした。


やっぱりなまえからのメールは嬉しくて、ドキドキして・・・


「好き」って気持ちがあふれてくる。


だから、覚悟を決めた。




「紫原から呼び出しとは・・・珍しいな。」


「・・・赤ちん。」




放課後、誰もいない体育館。


部活終わりにオレが呼び出した。


・・・なまえを先に帰らせて。


二人で話をしたかった。


誰にも聞かれずに、決着をつけたかったから。




「何か、覚悟を決めた目だな。」


「・・・・・・。」




赤ちんはなんでもわかる。


考えてること、なんでもお見通し。




「赤ちん、オレなまえが好き。」


「・・・・・・。」


「友達としての好きじゃなくて、赤ちんと同じ・・・なまえと一緒にいてドキドキする。」


「・・・・・・。」




表情を変えず、オレの話を聞く赤ちん。


少し、怖かった。


でも、伝える。


本心を、自分の言葉で。
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