ありがとう
□episode3
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土曜日、部活。
「真ちゃん、パス!!」
足が重い。
集中できない。
みょうじがマネージャーとしているからだろうか。
俺もいい加減気にしなければいい。
いや、気にしないようにはもうしている。
きっと、動揺しているんだ。
ガコン
「「「「「あ・・・。」」」」」
シュートを外した。
スタメン全員の声がそろった。
「真ちゃん?どーしたの。」
「占いの結果が悪いとか、みょうじが気になって集中できてないとかは言い訳にならないぞ。」
主将のその言葉が俺にストレートに響く。
「はぁ・・・わかっています。」
「木村ぁ!パイナップルー!」
「あるぞ、青いやつ。」
「み、緑間くん?調子悪かったりする・・・?」
そんな不安そうな目で見るな。
そんななまえに似たような目で見るな。