ありがとう
□episode11
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『ねぇねぇ真太郎くん!』
『なんなのだよ。』
『私ね、中学校も高校も真太郎くんと同じがいい!』
『え・・・///』
『だって、ずっと真太郎くんと一緒がいいもん!』
『それは・・・俺も同じ気持ちなのだよ・・・』
『ほんと!?じゃあ約束ね!』
『・・・うん。』
『『ゆーびきーりげーんまん、うそついたらはりせんぼんのーますっ!ゆびきった!!』』
――・・・ピピピピピ
「・・・っ!」
午前7時。
目覚ましがなる。
土曜日、もちろん部活がある。
・・・昔の出来事を夢に見た。
「・・・約束か。」
果たせなかった約束。
俺がなまえの人生を奪ったから。
それ以来だ。
人と約束をしなくなった。
身支度を整え、一階に行く。
いつも通り朝食が用意されている。
だが、なまえの夢を見ると考え込んでしまい食欲がわかない。
・・・少し食べて残してしまう。