Feeling to believe
□新しい環境
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「なまえ、忘れ物ない?」
「うん、ちゃんと確かめたよ。」
「お友達、いっぱいできるといいわね。」
「うんっ!」
お母さんの車で高校まで向かう。
今日は初登校日。
入学するのは誠凛高校。
黒子くんと同じところ。
「着いたよ、なまえ。」
「ありがとう、お母さん。」
車から降り、高校を見る。
ここが、私が通う学校。
もう帝光の頃みたいにみんなといることはできない。
全く新しい環境で勉強をする。
不思議と不安な気持ちにはならなくて。
黒子くんと一緒ってわかってるからかな。
「車には気を付けて帰ってくるのよ。」
「うん、ちゃんと左右見るよ。」
「うん、いってらっしゃい。」
「いってきます。」
校門でお母さんと別れ、真っ先に職員室に向かう。
担任の先生と挨拶を交わし、教室へと案内される。
先生が教室に入り、私は廊下で待機。
・・・緊張してきた。
携帯を手に取る。
あれ?メール来てる・・・。