Feeling to believe
□戻せなかった
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「やあ、テツヤ。」
「え・・・赤司くん?」
「合宿している場所はここで合っていたみたいだね。」
「どうしてここに?」
WCの予選が終わり、温泉にきた僕達。
そしてそのまま合宿をすることになった。
みょうじさんは病院があるからという理由で参加はしていない。
少し夜風にあたりたかった僕が外に出ると、偶然にも赤司くんに出くわした。
「なまえからここで合宿をしていると聞いてね。テツヤと少し話をしたかったんだ。」
「そうだったんですか・・・。」
話とはなんなのだろう。
世間話をするためにわざわざここへ来たとは思えない。
「なまえは、学校で上手くやっているかい?」
「はい、それに・・・」
「?」
「僕は、みょうじさんが誠凛に入学してくれてすごくうれしいです。」
また、全員で一つのバスケをすることができたから。
それに、夏から秋にかけて。
みょうじさんの回復を全員が祈っていた。
あの時、たしかに中学の頃の絆があった。
みょうじさんが、また僕達を引き合わせてくれた気がしてならない。