Feeling to believe
□一瞬
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「何かほしいものはあるか?」
『んー・・・かき氷!』
「・・・そう言うと思ったのだよ(笑)」
『さすが緑間くん!』
「だが、もう冬なのだよ。」
『病室暖かいから全然問題ない!』
「わかった、では買ったらすぐ行くのだよ。」
『うん、待ってるね!病室番号はー・・・』
先程、みょうじから電話が来た。
前勝手に泣いていなくなったことを謝りたいと。
電話で充分だと言ったのだが、さすがはみょうじだ。
直接会って目を見て謝りたいらしい。
礼儀に関しては本当に見習うところがある。
みょうじに病室を聞いた俺は近くのコンビニに寄り、要望のかき氷を購入。
・・・まだ数日入院が続くから割と多めに買った。
みょうじはWC予選が終わって少ししてから入院をした。
別にどこも悪くはないみたいだが、2年も眠っていた奴だ。
医者が心配するのも無理はない。
検査入院ということで、しばらく病院にいるらしい。
・・・という話を先程の電話で初めて知った。
桃井からも何も連絡がなかったということは、誠凛や紫原くらいにしか伝えていないのだろう。
あまり周りに心配をかけさせたくないから・・・という理由であることは確かだ。