Feeling to believe
□笑顔のほうが
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「青峰くん・・・重くない?」
「重くねーよ、今叩いたり暴れたりすんじゃねーぞ。」
「もうしないよ・・・。」
なまえが歩けないみてーだから、俺がおんぶしてなまえん家に向かっている。
「なまえっち、家着いたらなにあったか話てくれる?」
「うん、迷惑かけちゃったし・・・。」
「迷惑かけていようがいまいが、話は聞くつもりだったのだよ。」
「緑間くんの言う通りです。」
「友達だもんね!」
その言葉に安心したのか、俺の背中で小さく震える。
また、泣いてんのか。
こういうしめっぽい空気は嫌いだから、わざとこういう。
「泣くのはいいけどよ、俺の服に鼻水つけんじゃねーぞー。」
「つ、つけないよ!ひどいなぁ・・・!」
「なまえちゃん大丈夫、大ちゃんはなまえちゃんに笑ってほしいだけだから。」
「はぁ!?何言ってんだよ!!」
ちっ、調子狂う。
まぁ間違ったことは言ってねーけどよ。
だから、少し素直になってみる。
「なまえー、泣いてんのもいーけどよ。」
「・・・ん?」
「お前笑顔のほうが何万倍もいーから笑ってろよ。笑わねーと暗い考えしかできねーよ?」
「青峰くん・・・。」
「って何こっち見てんだよ黄瀬ぇ!」
「いや、いいこと言ったなぁと思って・・・」
「死ね。」
「ちょ!?」